を、見ました。
松たか子主演2010年の映画でございますね。
DVDレンタル専門なもんで見る映画が一昔前のものばっかりですがw
この映画を一言で表すならば、
女ってこええええええええええええええ
いや感想としては超薄っぺらいのですが本当にこんな感じでございました。
ネタバレもあるかもしれないのでお気をつけ下さいまし。
冒頭は松たか子さん演じる森口悠子先生の、
衝撃的な「告白」から始まります。
「私の娘はこのクラスの生徒に殺されたんです」
森口先生は静かで落ち着いた口調で、お構いなしに騒ぐ
生徒の中、水のように淡々と語ります。
そして森口先生は、
犯人は二人、仮にAとBとし、Aはこういう子、Bはこういう子と解説。
あくまで匿名のように語っておきながら、生徒たちにはAとBが誰と誰をさすのかが丸わかり。
そして警察が事故死と断定した娘・愛美の死についてを、今更覆す気はないという。
また、愛美の父親が高名な教師であることとHIV感染者であることを明かし、A(渡辺 B(下村 両名が飲んだ牛乳パックに、その血を混入させたと語る。
渡辺は教室から飛び出し、
下村は顔面蒼白でその場から動くことなく震えていた。
てのが森口悠子先生の「告白」
このシーンは結構長かったように思いますが、まったく退屈せずに見られました。
正直このシーンから引き込まれました。
ちょうど昼飯食べようと思って炊飯器つけて、
炊けるまでのいい暇つぶしになればいいなと思いながら流したのですが、
炊飯器のこと途中まで忘れるくらい冒頭の引き込みが強かったです。
腹減ったので途中で思い出しましたけどね。
さてさて森口先生の「告白」の時点で、先生の退職が決まっていました。
その後の渡辺や下村の生活を中心に映像が流れていきます。
渡辺はクラスから人殺しと蔑まれ、イジメのターゲットに。
下村は家に引きこもり、奇声をあげて母親に触れられることすら獣の如く拒むように。
渡辺は凄惨なイジメを受け続ける様子、
下村は母親が「うちのボクちゃんは悪くないザマス」的な女で
ときどき「うわぁ人間ってうぜぇw」と思わせるシーンがちょいちょい入ります。
その映像が進むにつれて、どんどん明らかになっていく下村と渡辺の人間模様と愛美が事故死とされた事件の真実。
渡辺があるカラクリを作って愛美を殺そうとしたが、実は気絶していただけ、
その後下村が自分が疑われることを恐れ、事故死に見せようとしたものの、
愛美が生きていたことに気付いた。
しかし、渡辺がその現場から去る際に、下村を罵声し嘲笑したことで、
「渡辺ができなかったことを俺がやってやる」的な思考に変化。
生きていたことを知りながらプールへ愛美を放り投げたという真実が明かされます。
渡辺は元々母親に愛されなかった過去から、世間の注目を集めたい、
褒められたいという願望が強く、カラクリを作ることもその一環でした。
ところが賞をとった同時期に、13歳で家族を殺した凄惨な事件の影に隠れてしまう。
だから殺人という大きな事件で世間の注目を集めることを目的とし、
愛美を殺そうとしたが自分のカラクリでは気絶させただけ、しかも事故死と処理される。
そして渡辺が最後に計画したのは、自分が作った爆弾で
自分もろとも学校を吹き飛ばすというものでした。
登場人物がどいつもこいつも屈折してて胸焼けする映画です。
いろいろ省いてますがキレちゃってる人たちの多いことw
ラストはもったいないので語りませんが、松たか子演じる森口先生がとってもとっても素晴らしかったです。
冷静沈着で丁寧な言葉遣い、言葉のひとつひとつで渡辺を追い詰め、
また他者を利用してでも下村を追い詰め、
一貫した復讐心はあそこまでいくと清々しいものがありました。
人の狂気と命の重さ、テーマは重たいですが
続きが気になるような感じで物語としては素晴らしかったです。
もう一回見たい、と思いはするんですが、胸焼けするもんでどうだろうかなw
あと厨二病はこじらせてはいけないなぁと思いました。
私も健康的な厨二病でありたいと思います。
PR