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来永様のヘタレ奮闘記


てけとーに思いついたことをメモ帳がわりのよーに(´∀`)

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11/10 ふちなしのかがみ

辻村深月さんの「ふちなしのかがみ」読破しましたー。
今日は勝手に感想を述べたいと思います。
ものすごいネタバレでありますよ。




「踊り場の花子」
なぜか階段にいるという花子さんの怪談話。
その小学校にある七不思議はすべて花子さんにまつわるもので、
花子さんに箱をもらってはいけない、食べ物をもらってはいけない、
うそをついたら呪われる、などなど。
そんで学校の相川先生のところに、後輩のチサちゃんが訪れる。
チサちゃんは妙に怪談に興味があるらしく、花子さんの元ネタや
七不思議の話など、相川をずるりずるりと引き込んでいくのである。

一発目にしてはめちゃめちゃ怖かったであります(((゜д゜;)))
どんどん追い詰められていく様が恐ろしく、
プツン、と突然映像が切られてしまったかのような終わり方は印象的でした。


「ブランコをこぐ足」
いわゆるこっくりさん関係のお話。
レトロで誰でも知ってる題材でありますが実は一歩はずれたところでの恐怖。
女の子がブランコをこぎすぎて、身体が吹っ飛んでしまいそのまま事故死。
クラスで仲のよかった何人かで交互に視点が変わり、
それぞれの見解が述べられていきます。
こっくりさんをやっていたせいで呪われた。と思っているわけです。
しかしその実、女の子が吹っ飛んだ直接の原因は
学校にありがちな「グループ」に関する孤独。
このまま吹っ飛べば、本物の親友である誰かが心配してくれる、というような。
まぁ最後の最後はちょっとよくわからなかったけれど。

「おとうさん、したいがあるよ」
これがもー一番訳わからなかった。あまり読み返す気も起きない。
ボケてしまったおばあちゃんと足の悪いおじいちゃん。
二人の家が一ヶ月もほうっておくとものすごいゴミ屋敷になるので
主人公一家が、とりあえず週一で片付けにくることに。
ところが家の中には無数の人間の死体があり、一家はぎゃっと驚くだけで
山に埋めるだの燃やすだのと、そこらのネズミの死体のように扱っている。
お父さんは死体を埋めたことを次の週には忘れていたり、
最後にゃ誰のかわからん葬儀を行っているっぽかったり、
死体に関わっておきながら恋愛云々について悩む主人公であったり、
とにかく訳がわからなかった。

感想を探してみても結局多くの人が「解説求む」の状態みたいでしたw
最後の葬儀(なのかよくわからんが)は普通にばあちゃんなのかな、と思いつつ、
元彼のことを示唆するような一文があったような気がしたり、
だとしたら元彼の葬儀をその一家がやる理由がないし。
とにかく難しすぎて我輩には理解し得ないお話でありました。


「ふちなしのかがみ」
タイトルにもなっているお話。
午前0時にある方法で鏡を見ると未来が見えるというもの。
これもレトロな臭いがするいいお話でありました。
主人公のカナちゃんは、あるパブかなんかでサックスを演奏する青年に恋します。
そこでかがみの占いをすると、自分と青年にそっくりな少女の姿が映ります。
自分らは結ばれて子どもが生まれるんだと悟ったカナちゃんは舞い上がりますが
青年には中学から続いている彼女がいると知り、悪夢にもうなされるようになり、」
未来を壊す方法を探します。やり直すためですね。

未来を壊す方法は、その鏡に映るものを始末すること。
カナちゃんはついにそれを実行に移してしまいます。

オチに一瞬迷いましたが、こりゃすげーなーと読み直してしまいました。
矛盾が出ないよう、簡単に予測されないよう、
表現を制限しているような、でも読んでる最中には
まったくの違和感なく読ませてしまうところとか。
ここまで書いといてあれですが最後のオチは語らないでおきます。
もったいないから。


「八月の天変地異」
主人公のシンジに若干いらいらしました。
喘息もちのキョウスケの面倒をよくみていたことで、
クラスの連中からハブられることに危機感を抱き、
「俺にはゆうちゃんって友達が他の学校にいるんだぜ、
サッカーうまくて超かっこよくて女子にもモテモテなんだぜ」と
架空の親友を作り出すことで、
クラスの連中に「俺はキョウスケみたいな"下のほう"のグループじゃないんだぜ」
アピールをするわけです。
ところがクラスの連中もそこまでバカではないわけです。
あれは嘘なんじゃね?と囁かれ始めたころ、本当にその
「ゆうちゃん」が彼らの前に現れるのです。

でも読後はほんのりミステリアスで、結局なんだったのかな、
こうだったのかな、そうか~、みたいな感じ。
よくわからなくてすいません。


とりあえずこんなもんでしょうか。
面白かったであります。やっぱりプロの小説は違うなって感じでした。

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